中学デビュー、高校デビュー。
どこかの中学2年の男の子が、始業式当日に高い高い鉄塔に登り
お空に向かって飛び立ってしまったというニュースを最近耳にしました。
どうやら、学校に行きたくない事情があったみたいです。
その子にとっては、もうどうしようもなくそうするしかなかったのでしょうね。
近所に咲いていた、あんなにきれいだった桜。
散ってしまうとあっけないものです。
彼にとって、今年の桜は灰色に見えたんだろうな。
できれば、また来年桜が満開に咲くのを待っててほしかった。
もしかしたら、今とは全然違う桜に見えていたかもしれないでしょ。
いじめ撲滅なんて、とても理想的でアタシとしてもそうあってほしいけど
現実的には凄く難しいことなのでしょう。
みんなが一斉に進級するこの時期
「あいつ、中学デビューだしー」とかいうのを学生時代よく聞きました。
てか、アタシも同級生に対してそんなことを平気で言ってたんだけど。
ようするに、小学生ん時(もしくは中学生)は地味で暗かったくせに、
中学生(もしくは高校生)になったとたんに、はじけて楽しそうにしてる子が
そういわれてたんだよな〜。
今思えば、中学や高校で「デビュー」しちゃう子達は、
きっと、それまでの死ぬか生きるかのつらい学校生活にオサラバしようと
必死でもがいて「生きよう」としている子達だったんだよな。
彼らにとって「デビュー」は「生きること」なんだ。
お空に向かって飛んでった男の子にも、
高校「デビュー」してキラキラして欲しかった。
君は今幸せですか?