ぼちぼち日記。

お勉強の記録。

生きること。

先日、ある患者さんをお見送りしました。

末期の悪性腫瘍で入退院を繰り返しているおばあちゃま。

本当は痛くてつらいのに、「私はね、みんなにニコニコ見送られたいんだよ」なんて

いつも穏やかにお話される方でした。

お料理が大好きで、担当させていただくといつも

アタシにお料理の作り方を教えてくださいました。

 

ご本人は、もうほとんど食べられなくなってしまっていたのですが

「私は生きるために食べるんじゃないよ、食べるために生きてるんだからね」

と 仰った言葉がなんだかずっと忘れられずにいます。

食べることが大好きで、お料理も大好き。

亡くなる直前まで、ほんの少しずつですがお食事を召し上がっていました。

「うん、これはまあまあだね、これは美味しいね。そこのお豆腐ちょうだい」なんていいながら。

最期まで、好きなことをして明るく生きていこうという気持ちの強さというか、

その姿勢になんだかとても勇気づけられたのです。

何度となく、患者さんをお見送りしてきたけど、

今回特にそう思ったのはなぜだろう。ブログにまで書いちゃったりして。

 

自分の最期が見えてきたときに、アタシもこの患者さんみたいに

穏やかに最期を受け入れて迎えることが出来るのでしょうか。

 

そうできるように、日々精進だな。